【調布のベッドタウン】京王線・布田はどんな人におススメ?徒歩検証してみた

京王線・布田駅の駅舎。地下化により地上部分はコンパクト 京王線

近年、地価高騰の影響で家賃が上がり続けている23区。一方、多摩地域では23区ほど地価・家賃相場の上昇の影響を受けていないという。果たして本当なのだろうか。
また、私の友人からも「多摩は家賃が安いだけで、アクセスや住みやすさ・治安等を考えたら結局23区から出られない」という声も聞こえてきているが、本当に選択肢にも入らないくらい条件面は悪いのだろうか。
そこで、地元が多摩→社会人になり丸5年を23区内(本郷→下北沢→王子)で過ごす→結婚を機に再び多摩に舞い戻ってきた私が、データと実際に街を冒険した所感から多摩地域の各駅を語っていく。
今回は、つつじが丘~調布間にある各駅停車3兄弟のうち、調布に一番近い「布田」について語っていく
※本文章は2026/8/7 16:00頃に歩いた結果を元に記載しております。

サマリ

家賃を抑えて駅チカに住みたい方、都心につかれた方におススメ!

  • 家賃相場も1K平均7.32万円で、全間取りで国領より安い。駅すぐそばから住宅街が広がるので駅チカに住みやすい。
  • 調布駅徒歩10分で、そこで何でもそろう。逆に、駅周辺にはスーパーなど、生活に最低限必要なもの以外何もない。膨大な意思決定から離れられる。
  • 娯楽施設や飲み屋もなく、電車も地下化しており幹線道路も近くを走っていないため騒音もない。
  • 駅前のごった返しもなく、都心から離れるため謎の飲み会への駆り出しも減る。都心に疲れた方にはぴったり。

筆者紹介

多摩生まれ、親の転勤で広島で10歳まで過ごす。その後、転勤で再び多摩に。
大学までを多摩の実家で過ごし、社会人になるタイミングで本郷三丁目(文京区)にて一人暮らしを開始。その後、下北沢(世田谷)→王子(北区)を転々としたのち、現在は多摩に在住。
家を選ぶときには、必ず「ハザードマップ」で水害の危険性がない地域を選択することとしている。

基本情報(データから見る布田)

調布駅が徒歩10分圏内であるため、駅自体の利用者も少なく家賃も比較的安い。また徒歩圏内であれば洪水の心配も少なく、落ち着いて住みやすい。

  • アクセス:調布が1駅、歩いて10分ほど。また、新宿まで電車で25分・渋谷まで30分(いずれも乗り換えあり)で、アクセス自体はそこそこ良い。
  • 災害情報:駅から徒歩7~8分程度であれば洪水等の心配は少ない。ただし、駅から南へ10分程度(布田6丁目・国領6丁目)の当たりから多摩川に近づくため、多少のリスクあり。
    • ※調布市の公開情報(tizu_zentai_1.pdf)に基づく
    • ただし、治水工事などが進み現在ではハザードマップ上洪水リスクは低いが、かつてより水害のリスクのある土地として扱われてきたという経緯は存在する。
      • 現在、調布駅北側にある布多天神社は、元は「古天神」と呼ばれる場所——今の布田5丁目付近にあった。文明9年(1477年)、多摩川の洪水を避けて現在地へ遷座している。地名の由来になった神社が、布田にないという事態が起こっている。(布田天神社HPより参照)
      • ただし、それは550年前の話である。多摩川では大正7年(1918年)から国直轄の改修事業が始まり、2018年で100年を迎えた。堤防整備は現在も「多摩川緊急治水対策プロジェクト」として継続している。つまり、水害を避けて神社が逃げた土地だが、その後100年かけて国が堤防を整備し、今もプロジェクトが続いている
      • その結果として、駅から徒歩7〜8分圏内は、調布市のハザードマップ上、浸水想定区域に含まれていない。一方で、南へ10分ほど歩いた布田6丁目・国領6丁目あたりは多摩川に近づくため、想定区域にかかる部分がある。川に近い土地に住むなら、部屋を決める前にハザードマップを自分で見てほしい。
  • 家賃相場(単位:万円)
駅名1K1LDK2LDK3LDK
布田7.3212.5919.7217.21
国領7.6813.1521.2520.78
調布8.7214.4319.5824.85
仙川8.5521.0420.9525.70
明大前10.6718.0325.4441.29
  • ※2026年8/12時点、LIFULL HOME’S(【ホームズ】京王線の家賃相場|家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場)より参照
  • ※家賃相場は出典によって差がある。上記のLIFULL HOME’Sの数値は駅徒歩10分以内の平均賃料を独自ロジックで算出したもので毎週更新されるため、掲載物件数の少ない間取りでは数値が振れやすい。実際、布田の2LDKは3LDKを上回る逆転が起きている。ファミリー向けの間取りについては、相場表の数字を鵜呑みにせず実際の物件を見て判断してほしい。

他情報(路線・道路/空間・駅周辺)

路線情報:国領と同じく京王線の各駅停車のみ乗り入れる。また、線路の地下化が完了している。

  • 通っている路線は京王線。
  • 柴崎・国領・布田で、つつじが丘~調布間の京王線各駅停車3兄弟を形成。その兄弟の三男坊。
  • 国領と同じく線路の地下化が完了しており、駅前はロータリーが広がる。

道路・空間情報:歩道/車道ともに広く、広場もある。でも人はまばら。

  • 車道・歩道は比較的広い。
  • また、コンパクトな駅だが駅前には広場なども設置されていた。ただ、国領と違い人はまばら。

駅周辺情報(お店):駅前にはスーパーやセブン等がある一方、チェーン店はなく、調布を利用。住む場所として使うのによいと想定される。

  • 駅真横にスーパー・セブンイレブンがあるため、仕事帰りに使いやすい。
  • ただ、飲食店については個人店がパラパラとあるのみでチェーン店はない。仕事帰りに外食したい場合は基本的には調布、もしくは国領で行くか個人店に入る方が良い。
  • 駅前には大きめのチョコザップがあるので、仕事帰りに筋トレはしやすい。エニタイム等、他のジムはなし。
  • シーシャやカラオケ等、娯楽系の施設もなし。

駅周辺情報(住みやすさ):駅周辺には幹線道路も学校も飲食店もないので、静か。

  • 主にはファミリー層・ご高齢層が多く、騒がしさはかけらもない。
  • 駅周辺には小学校・中学校はなく、高校が徒歩5~10分に数件存在。
  • 駅周辺・及び駅から徒歩10分圏内にも坂はなかった。多摩川に近づいていくにつれ少し坂が存在。
  • 駅すぐから住宅街になるので、徒歩や自転車移動は全くつらくなさそう。住宅街も閑静で住みよい感じ。
  • 大きな幹線道路からも遠いので、駅前をうるさくする要素が存在しない。

歩いて感じたこと

何もない。だから静かに・何にも悩むことなく暮らせる。だが、全く何もないわけではない。

  • 生活の余白:騒音や意思決定の複雑さに悩むことなく、静かに・心安らかに暮らすことができる
    • 何もないため、余計な意思決定が必要ない。「今日は何を食べるか」等に悩まない。
    • 騒音もない。娯楽施設や騒がしい飲み屋はなく、幹線道路からも離れ、電車も地下化している。この町には、うるさくなる条件が一つもない。
    • また、食料品等、生活に必要な最低限は駅前でそろう。それ以外のすべては徒歩10分の調布にある。
  • 映画の街・調布:駅から歩いていくと調布駅・及び日活調布撮影所もあり、文化資本あり
    • 多摩川に向け徒歩12~3分歩くと、日活調布撮影所が現れる。
    • 駅前の静けさからは想像がつかないが、ここは映画の街・調布の一部でもある。住宅街を歩いていて、突然別の文脈が顔を出す感覚があった。

こんな人に向いている

娯楽は近隣駅に任せて、とにかく交通の便が良いところの駅チカに安く住みたい方に向いている

  • 実際に歩いてみて、とにかく「何もなく静かに住める場所だな」というという印象を受けた。
  • また、調布駅への近さ、及び国領などの近隣より乗車人数が少ない点や安めの家賃相場から、「調布のベッドタウン」として住む町として確立されているのだと感じた。
  • そのため、「家賃を抑えて駅チカに住みたい方、都心につかれた方」が住むことに向いていると感じた。
    • 私のように、「駅前はいつも人がごった返していることに疲れた人」にはおすすめ。本当に人がいません。
    • また、「都心に住んでいるとよくわからない飲み会に駆り出されすぎる」と思っている人にもおすすめ。現在柴崎に住んでいますが、都心から離れた転居すると一気に飲み会に誘われなくなります。
  • 逆に、本郷に住んでいた時に「この町には何もない!面白くない!引っ越す!」と息巻いて下北沢に転居した私みたいな人には全く合いません。本郷三丁目の5倍くらい何もないため。
    • 社会人一発目で布田に住んでいたとしたら、本郷三丁目のことを「飲食店もあるし歩いて近くに後楽園もある。なんて面白い町なんだ!」と評価していた気がします。そのくらい何もない。

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